セカンドハウスとして新築を建てたり家を購入したりするとき、必ず考えなければならないのがお金のこと。セカンドハウスでローンを組むときの注意点や、一般的な住宅ローンと異なる点について解説します。

●セカンドハウスローンの特徴は?負担が大きい一面も

セカンドハウスのためのローンを組むときに注意したいのは、一般的な住宅ローンが利用できないという点です。住宅ローンは「生活の拠点として居住するための住宅の購入」を対象としているため、セカンドハウスの場合は適用外となります。
一部の金融機関では、「セカンドハウスローン」という専用のローンを利用することができます。セカンドハウスローンの大きな特徴は次の3つです。

住宅ローン減税が受けられない
一定期間、所得税や住民税が安くなる住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)が適用されるのは、「主として居住の用に供する一つの住宅」のみ。セカンドハウスは適用外となるため減税対象にはならず、返済の負担が大きくなります。

審査が厳しい
主となる居住用の住宅に比べてセカンドハウスは必要性が高くなく、またセカンドハウスを持つことで契約者には2軒分のコストがかかります。ローンを滞りなく返済できる支払い能力があるかどうか、金融機関は念入りに確認する必要があるため、住宅ローンと比べて審査が厳しくなる傾向にあります。

通常の住宅ローンと比べて金利が高い
同様の理由で、セカンドハウスローンは返済が滞る可能性が高いとみなされるため、住宅ローンと比べて金利が高く設定されています。通常の住宅ローンが0.6~1%程度であるのに対して、セカンドハウスローンは2~3%以上になることもあります。

●バランスが重要。計画性をもって検討しよう


セカンドハウスローンを借りる際は、借入額と自己資金のバランスが重要になります。返済時の金額を考えながら、借入額や返済期間を十分に検討することが大切です。

また、セカンドハウスローンとは別に、「不動産担保ローン」を利用できる金融機関もあります。1拠点目の住まいを担保にローンを組む商品で、セカンドハウスローンと比較すると低い金利で借り入れできる金融機関が多いようです。一方、万が一返済不能になった場合は担保となった不動産が売却される可能性があるため、利用する前に仕組みを確認しておくことが必要です。

セカンドハウスという資産をもつと、将来的に活用して利益を産んだり、家族に相続したりすることができるといったメリットがあります。その一方で、セカンドハウスのためのローンを組む際は、金銭面のデメリットを理解したうえで慎重に返済計画を立てることが必要です。The Holiday LIVIN’でもローンの相談に関するサポートを行っていますので、金融機関に相談しながらじっくり検討していきましょう。