美しい景色を眺めたり、マリンレジャーを楽しんだりと、海辺の暮らしには魅力がたくさん。その一方で、海沿いならではの注意点もあります。海の近くに家を建てたいと思ったとき、どのようなことに注意して土地を選べばよいか、押さえるべきポイントをご紹介します。

●海辺に家を建てる前に知っておくべきこと


・塩害が発生しやすい
海の近くの建物は塩分の高い風を受けるため、金属部分の劣化が早まり、自転車や室外機などがさびやすくなります。耐塩性の高い塗装を行う、インフラ設備を工夫するなど、塩害対策が必要です。また、海からの距離などによっては太陽光発電システムが設置できないこともあります。

・砂や風、湿度による影響
砂浜の近くではサンドストームが起きやすくなります。強風で砂が舞い、わずかな隙間から家に入ってくることもしばしば。間に防風林がある場所を選ぶ、植栽を植えるなどの対策は可能です。
また、空気が水分を含むため湿度が上がりやすく、カビや腐食が発生しやすい、洗濯物が乾きにくいなどのデメリットもあります。洗濯物を室内干しできるスペースをつくっておくと便利です。

●海辺の土地選びのポイント


・建物を建てられる場所かどうか
気になる場所があったら、建築できる建物の種類や用途の制限を定めた「用途地域」や、各自治体が公開している「都市計画」、「街づくりルール」などの情報をチェック。住宅専用地域ではない場合、将来ホテルや商業施設が建つ可能性があります。市街化調整区域などに指定されていて住宅を建てられない土地や、デザインを制限する建築規制が定められているエリアもあるため、土地探しの段階で確認しておきましょう。

・自然災害への対応策
台風や津波など、自然災害への備えも欠かせません。ハザードマップ等を確認してリスクを理解し、必要な防災対策を行う、避難経路や退避場所を確保しておくことが重要です。

・海からの距離
家を出てすぐに砂浜まで行ける場所がよいのか、多少離れていても窓から海が見えればよいのかなど、海からの距離も土地選びには重要です。海からの距離が近ければ近いほど塩害や自然災害のリスクが高まるという点も考慮しておきましょう。

・観光客の多さ
特に関東近郊の海辺では、観光スポットになっている場所が多くあります。活気があり賑わっている一方、渋滞や騒音など観光客が多いエリアならではのデメリットも。週末や休日に様子を見に行くのがおすすめです。

ライフスタイルに合わせて優先順位を決め、必要な対策を行うことで、デメリットを抑えながら海辺の暮らしを楽しむことができます。The Holiday LIVIN’では土地選びのサポートも行っていますので、お気軽にご相談ください。