サスティナブルでラグジュアリー。SELJAKのブランケットの秘密｜前編

セルジャックは2016年に、カリーナ・セルジャック、サマンサ・セルジャックの姉妹によって生まれたブランド。オーストラリア・タスマニアにある工場と、リトアニアにある歴史ある織物工場で製造する、リサイクルウールのブランケットが主力の商品だ。

ブランドを立ち上げた理由について、セルジャック姉妹はこう語ってくれた。「私たちがブランドを立ち上げたのは、廃棄物のない世界を思い描いたからなんです。製造工程はもちろん、製品の使用や廃棄にいたるまでで『捨てる』ということを完全に無くしたい。地球の貴重な資源を使うからには、それらの価値を高めてできる限り長い間維持させ、また循環させる。この流れをサイクル化できたらと思ったんです」。

その言葉通り「捨てないものづくり」を目指す彼女たちが作るブランケットは、暖かさや耐久性など、どれをとっても超一流。その上でサスティナブルな素材を使っている。

「私たちは、ブランドを立ち上げるまでの1年間、さまざまなことを学び、リサーチを行うなどをしていたのですが、この素材のアイディアはそんな中で生まれました。

インドでテキスタイルの企業を訪問し、上質な手織り生地がどのようにして作られているのか、その研究に時間を費やしていました。そんな中で、地元のオーストラリアにある、価値が高いのに廃材になってしまうような資源を使ってビジネスができないかと思ったんです。

その後タスマニアで高級スローを織っているウール工場が、その生産端材を保管しているのを見つけたとき、アイデアを実現するためのパートナーを見つけたと思いました。そこから最初の製品であるセルジャックオリジナルのリサイクルメリノウールブランケットを織り上げることになったんです」とセルジャック姉妹。

このようにして、セルジャックのブランケットは上質な素材で、かつサスティナブルに作ることができるようになった。